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かすみ

第1章 モデル

エリカはひざをつかせて四つん這いのポーズをとらせた
「じゃ描きます」
「寒くないですか」
「大丈夫」
かすみはちょっとひんやりしながらも言った
「どうでしたあ」
「うんよくできたかなあ」
かすみは言う 裸にタオルを巻きココアを飲んでいた
エリカはタオルを取る 裸にされたかすみは驚く

「休憩中も服を着ずに裸で過ごしてください 後
ポーズに従うときはきちんと横に手を置き直立不動」
「えええ」
エリカは厳しい。漸くモデルが終わる。
「どうでした?」
「頑張れた でもエリカちゃんがそんな可愛いオレンジのセーター着てるのに
私だけ丸裸で何もかも丸出しなのは恥ずかしかった」
かすみは素直に言う。
「そのうち慣れますよ かすみサン裸婦モデルなんだからそう言う事言っちゃ駄目ですよ」
「厳しいなあ」
かすみはうんざりしたようにいった
「また来てください

かすみは黙って服を脱いでいく。
黒のワンピースのファスナーを背中で下ろし、肩から滑らせるようにして床に落とす。下着姿になった瞬間、アトリエの空気がわずかに張り詰めた。白い肌が、窓から差し込む午後の光を浴びて柔らかく輝いている。ブラジャーのカップは胸の丸みをしっかりと包み込み、ストラップが肩に食い込むほど、ボリュームがある。パンティのラインも、ウエストのくびれから腰の曲線に沿ってきれいに流れている。
イーゼルの前に立ったまま、動こうとしなかった。ただ、視線だけがかすみの体をゆっくりと辿る。衣服の上から想像していたフォルムが、実際に現れたときのあのわずかなずれと、予想通りの美しさ。乳房の重み、下腹部の柔らかな起伏、骨盤のラインから続く太もも、そして足首の細さ。
「……マットレスに、寝てください」
声が少し掠れた。かすみは小さく頷き、白い厚手のマットレスの上に腰を下ろす。膝を揃えて座り、両腕で胸を軽く隠すようにしていたが、すぐに「仕事だから」と自分に言い聞かせたのか、腕を下ろした。
「どうすればいい?」
「最初は、自然な感じでいい。横になってもいいし、座ったままでも。『動いて』って言うまで、そのままで」
かすみは少し考えてから、横になった。片腕を頭の下に入れ、もう片方の手を腹の上に置く。膝を軽く曲げた姿勢。黒髪がマットレスに広がり、白い肌とのコントラストがある

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