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先生とアイツ

第20章 *タクの心

ポロ………

「亜友………?!」

私の目から涙が溢れてきていた。

あとから、あとから、流れてくる。


「ごめんなさい、ごめんなさい……

   私、気づいてた。

    分かってた。
 
    逃げてたの。
    タクから………

    私から………」

「うん……」

「傷つけた。

賢斗に辛そうな顔させた。

タクにもいっぱいーーっ……」

ふわ。

タクが私を優しく抱きしめてくれた。

「ありがとう。

亜友………

もう、いいから。
大丈夫だからー……」


私はタクの腕の中で泣いた。

泣いて
泣いて

涙が出なくなるぐらい……

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