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先生とアイツ

第21章 *お手をどうぞ。お姫様

「っーはぁっ……」

私はパーティー会場に向かっていた。

あと5分で始まっちゃうーっー!!

「はぁっーハァ」

「乗る?」

キキッ
私の目の前で車が止まる。

「静沢先生!?」

「俺も遅刻しそうなんだ!

乗れ!」

「は、はい!」

私は車の助手席に乗った。

「亜友は誰と踊るの?」

先生が聞いてくる。

「え?

…賢斗です……」

「……あいつがこの前

《亜友の一番辛いときに
そばにいてやれなかった奴は
亜友の彼氏になんてなれない!》

って言ってたんだ」

「賢斗がー……?」

先生が真面目な顔で言った。

「亜友は賢斗が好き?」

………

何が言いたいのー……?

「はい」

「それってさー………」













「錯覚なんじゃない?」

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