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先生とアイツ

第21章 *お手をどうぞ。お姫様

「!!」

賢斗がこんなことするなんてー……


私のために?








「はいっー……」








私は差し出された賢斗の手の上に

自分の手をのせた。

そして2人で会場の真ん中の方に来ると

「踊ろ?」

賢斗がそう言ってもう片方の手を私の腰に回す。

「私……
踊れないよ」

「大丈夫!

俺に任せて!」

賢斗に身を任せて


足を一歩一歩動かしてみる。


「亜友

うまい!」

賢斗が笑ってくれる。
 
「楽しい!」

私も自然と笑っていた。

「ちょっと休憩しよっか?」

賢斗と2人でドリンクコースへ。

そこにはジュースのカクテルなどを
作ってくれたり

ケーキバイキングがある。

「亜友、何食べたい?」

「全部!!」
 
私、即答。

「亜友は昔っから甘いの大好きだよな」

ふと、後ろに気配を感じ

私は振り向く。


「?」

「あっ、あの……」

そこには、同学年の女の子がいた。

名前は……たしか、來美(クルミ)ちゃん

「はい?」

そのコは賢斗の服の袖を引っ張って言った。

「私、賢斗くんと話したいです~」

は?

きっと賢斗もそう思っただろう。

「え?話したい??」

賢斗がキョトンとしてる。

あ、告白ね。

「じゃあ、私あっちにいるよ」

「えっ……」

賢斗は私を引き戻そうとしたが、

「あはっ!

ありがとうございます~」

女の子はめっちゃ嬉しそうだ。

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