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不器用

第20章 わがまま



あなたのことを考えると
あたしはすごくわがままになる。

最初は姿を見れるだけで
十分良かったのに

あなたを探し出すことが
得意になってしまった今では、

近づいて、話をしたい
なんて叶いもしないわがままが
頭のなかを支配するの。

目があったら、
もっと見てほしいって
話しかけてくれたら、
もっと、何度でも、って


自分が嫌になるくらい
わがままになっちゃうの…

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