《Eternal bells…… 》
第13章 壬生
見世物小屋ーー
「あぐりちゃん、おはよう♪」
「麗美さん!本当に毎日手伝って貰って大丈夫なんですか?」
麗美はあぐりと芹沢が会うのを防ぐ為に、毎日あぐりの側にいた。
「大丈夫♪今日は愛次郎さんと会えるんでしょ?一段と可愛いよ♪」
今日のあぐりは余所行きの着物に薄化粧をしていた。
「うふふ♪そうなんです、この簪も愛次郎さんに貰ったんです♪」
髪で光る赤いトンボ玉の可愛い簪、、
灰色の瞳をキラキラさせて話すあぐり。
(あぐりちゃんは愛次郎さんが本当に
好きなんだね…)
裏方から客の様子を観察していると、
浅葱色の羽織の団体が目に入った。
ー!!!
その中に、芹沢と愛次郎の姿があった。
あぐりの姿を探す愛次郎はキョロキョロと落ち着かない…
(まずい!)
麗美は急いであぐりの元へ行く、、
その時、
「こんな偽物の為に儂から金を取るとは、なんたる無礼!この場で腹を切れ!」
と芹沢が怒鳴る声。
「お客様、お代はお返ししますので、
どうかおやめください!」
ーガシャン!
鉄扇を振り回す芹沢。周りの静止も聞かず暴れている。
「邪魔だ!どけ!」
芹沢にしがみつき、止めるあぐりの父親を見て、あぐりは飛び出そうとした。
ーパシッ
「駄目!!愛次郎さんの立場もあるし、私が行く」
「でもっ!」
取り乱すあぐり。
ーボスッ
麗美は手刀で首の後ろを叩いた。
(お兄ちゃんに習った護身術がここで役に立つとはね…。あぐりちゃん、ごめんね)
あぐりを壁に凭れさせ、麗美は騒ぎの中へと入って行った、、、
「あぐりちゃん、おはよう♪」
「麗美さん!本当に毎日手伝って貰って大丈夫なんですか?」
麗美はあぐりと芹沢が会うのを防ぐ為に、毎日あぐりの側にいた。
「大丈夫♪今日は愛次郎さんと会えるんでしょ?一段と可愛いよ♪」
今日のあぐりは余所行きの着物に薄化粧をしていた。
「うふふ♪そうなんです、この簪も愛次郎さんに貰ったんです♪」
髪で光る赤いトンボ玉の可愛い簪、、
灰色の瞳をキラキラさせて話すあぐり。
(あぐりちゃんは愛次郎さんが本当に
好きなんだね…)
裏方から客の様子を観察していると、
浅葱色の羽織の団体が目に入った。
ー!!!
その中に、芹沢と愛次郎の姿があった。
あぐりの姿を探す愛次郎はキョロキョロと落ち着かない…
(まずい!)
麗美は急いであぐりの元へ行く、、
その時、
「こんな偽物の為に儂から金を取るとは、なんたる無礼!この場で腹を切れ!」
と芹沢が怒鳴る声。
「お客様、お代はお返ししますので、
どうかおやめください!」
ーガシャン!
鉄扇を振り回す芹沢。周りの静止も聞かず暴れている。
「邪魔だ!どけ!」
芹沢にしがみつき、止めるあぐりの父親を見て、あぐりは飛び出そうとした。
ーパシッ
「駄目!!愛次郎さんの立場もあるし、私が行く」
「でもっ!」
取り乱すあぐり。
ーボスッ
麗美は手刀で首の後ろを叩いた。
(お兄ちゃんに習った護身術がここで役に立つとはね…。あぐりちゃん、ごめんね)
あぐりを壁に凭れさせ、麗美は騒ぎの中へと入って行った、、、
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