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第13章 疑似性行


「じゃあ、僕は六限目に出て、生徒会の会議を終えてから戻ってくるから」


 いい子にしててね。

 そんな残酷な言葉を言い残し、悠理がくぐもった声をあげているにも関わらず部屋から出て行った。

 ガチャリと鍵の締まる音が聞こえて、悠理は快感以外のものへ身を震わせる。

 六時間目が終わってからの生徒会会議。

 それは長引くことが多く、一時間程度では絶対に終わらないものだった。

 授業時間も含めれば、これから最低でも二時間、絶頂には至らない微弱な振動が悠理を責めるということだ。

 ――もう、いやぁ……っ

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