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第4章 脅迫と強要


 気を失うまで自身の秘部に這わせていた両手を見つめ、悠理は顔色を真っ青にして震えた。

 知り合ってまだ一週間の、恋愛関係どころか深い友好関係でさえない男の前で、自分を慰めたという事実が信じられなかった。

 無理やり拘束され、唇を奪われて、秘部を弄られ――その間にずっと浮かべていた爽真の笑顔を思い出せば収まっていた嫌悪と憎悪が一度に溢れ出す。

 ――気持ち悪い気持ち悪いきもちわるいッ!

 青白い顔色で奥歯を噛みしめながら、爽真によって着させられただろう制服すらも脱ぎ捨てたい衝動に駆られた。

 唇から咥内、触れられた身体の細部でさえ洗い流したくてたまらない。

 ――とにかく、早く、帰らないと……。

 窓の外ではすっかり日が沈んでいるのを確認して、悠理は危なげな足取りで立ち上がった。

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