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極上年下彼氏

第16章 ヒメゴト

「俺は朱美をいつも見てたから分かる。
朱美を今も愛おしい目で見てる」


「理人の思い違いだよ」


「いや、マジで」


理人は向かいの校舎の方をじっと見据えていた。


私は理人の視線の先にいる人が誰なのか気になり、
顔を視線の先に向けようとした。


その時、いきなり私の前に理人の顔が重なり、視界を遮った。


キスされるのかと思い、目を瞑りそうになった。


すると、理人の長い腕がすうっと伸び、私の髪に触れた。


「枯れ葉…」


「あ…ありがとう」


理人の顔まで数センチの距離…


理人は色気の漂う目で私を見る。


「キスしたい…
場所変えよう」


私は理人に手を引かれ中庭から離れた。


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