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お告げ

第16章 今、怒れるとき

プルルル…プルルル…
電話の虚しい音だけが響く。

姉は一向に電話に出る気が無いらしい。


梨絵は思わず近くにあったクッションを蹴り飛ばした。


そのクッションはテレビに当たり、テレビを倒す。


倒れたテレビは後ろの窓を割り、さらにその割れた窓ガラスが庭の花瓶に直撃した。

その花瓶は姉が大事にしていたものである。

梨絵の怒りが連鎖したようだった。

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