テキストサイズ

【可愛い】の魔法

第1章 三年目・miyu



「みゅう!」


あたしの名前を呼んでるヤツの声は、ちゃんと聞こえてる。


だけど、あたしは早足で振り返りもしないでズンズンとその場から離れようとしてる。


だって、あたしの後に着いて、キレ気味に名前を呼びながら歩いてるヤツは、あたしの彼氏だから!


「みゅう!待て!!止まれって、ちょっ、もうっ・・・」


最悪!!

あたしは猫じゃない!

『みゅう』じゃ無くて『みゆ』だし!

『待て!』って・・・それが自分が怒らせた彼女にかける言葉!?



あたし、本気で怒ってるんだからぁぁぁ!!!!



ストーリーメニュー

TOPTOPへ