【可愛い】の魔法
第2章 家族・shiori
翌日、いつもより少し丁寧に化粧をして、いつもと違う髪型で、いつもより綺麗なよそ行きの洋服で仕事の準備をした。
きっと、京太くんに見せるために・・・
いつも通り、家族より早く起きて朝食とお弁当の準備をする。
一通り準備が終わって、時計を見ると、
「あっ!いけない!」
秀司と子供達を起こす時間になっていた。
パタパタとリビングを抜けて寝室に行くと、すやすや呑気な寝顔の秀司にイラっとしながらも、朝の大仕事に取りかかる。
「パパ、パパー。」
すやすや
「おーきーてっ!」
すやすや
「・・・」
すやすや
・・・いい事思いついた。驚くかな?
気持ち良さそうな寝顔を、目が覚めるような言葉で崩してやりたい。
そんなイタズラ心で・・・