
2つのグラス
第4章 赤いグラス
ピンポーン♪
チャイムが鳴る。
真司が「ただいまー」
と帰ってきた。
奈央は「お帰りー」
と言い真司に抱きついた。
「…どうかした?」
奈央は首を横にふり
「ちょっと寂しかった
だけ。新婚だからいいの」
と言うともっと力を
込め抱きついた。
「もー甘えん坊だな。
でも俺汗くさいから
先に風呂入っていい?
続きはその後でな。」
真司は奈央をゆっくり
遠ざけ風呂に向かう。
「ぶー」
っとほっぺを膨らまし
「やーだぁ」
とダダをこねる。
「分かった分かった。
一緒にお風呂入ろ」
「うん♪」
ご機嫌な笑顔を作り
お風呂場に向かった。
