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-悠樹-


俺は、いきなりだけど
結衣が好きだ。


俺は、素直に気持ちを伝えたい。

でもな。結衣に迷惑をかけてしまうのが怖い。
結衣はそんなに男子と話すわけでもない。

おっとりしていて
・・・

俺が結衣の事を好きになったのは
去年の春。
ちょうど今頃だった。

あの日は、すごく晴れていて
気持ちがいい朝だった。
朝が苦手な俺でも
スッキリするくらい。

俺は気がつかない間に
財布を落としていた。

それを結衣が拾ってくれた。
あの時の笑顔が忘れられなかった。

あの日は
俺にとって初めて恋した大切な日だ。

初恋。それが結衣だ。