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好きって言って?

第9章 チャンス

~屋上~

美怜が屋上に来てドアを開けると
悠樹は涙を拭き取った。

美怜はそれに気が付いていたが
何も言わずに悠樹の隣に座った。


美怜は
「悠樹くん?そんなに辛いの?」

悠樹は何にも答えない。
すると美怜は
悠樹の頬にキスをした。


「ゎ、私が結衣ちゃんの代わりになるよ・・・」


すると
悠樹は

「お前なんかじゃ駄目なんだよ。
俺には・・・」

美怜はすんごく悲しい顔をした

悠樹は
「ごめん。美怜は美怜なんだよ。
結衣の代わりにはならない。」


「うん。ごめんね。
私ね、結衣ちゃんが羨ましかったの、
悠樹くんに愛されて、
全てが幸せそうで・・・」

悠樹は黙って聞いていた。

「いつか私もあんな風に
悠樹くんに愛されたいな。って
そんなことばっか考えてた。」


「・・・俺、結衣を幸せにしてやれなかった。最低男だぞ?
悲しませて、たくさん泣かせた。
後悔ばっかだし」


「ぅうん。私は結衣ちゃん幸せだったと思うよ。
結衣ちゃん嬉しそうだったし。
悠樹くんと手繋いでる時のあんな
照れながらの笑顔。
キラキラしてたもん。
とっても、可愛い最高の笑顔してたし」

「・・・ありがとぉ
俺もっと頑張れば良かったのかな。
美怜の気持ちには答えらんないかもしれないけど、
俺、美怜には感謝してる。
美怜?お前にはもっと、もっと
相応しい奴がいるよ。きっと
だから、いつでも相談しろ?」

「やだよ。私には悠樹くんだけだもん!!好きだったよ」

「そっか。俺のこと落としてみん!!笑」


「わかった!!頑張るよ♪わら」

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