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君が欲しい

第21章 クリスマスライブ

「私は親の事そんなふうに見れなくて…
今日母、父に会いに行ってる。
会えるか分からないのに」


君は顔を歪ませていた。


「辛くなるかもしれないのに。女と一緒かもしれないのに」


まるで独り言のようだった。


「苦しくても悲しくても好きだから、会いたいんでしょ。
ならお父さんにお母さんの気持ち届くといいね」


僕がそういうと君は少しだけ微笑んで、

「・・・うん」


と小さく頷いた。


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