テキストサイズ

君が欲しい

第10章 君の涙

「もう…南君の嘘つき…」


君がいきなり僕の胸にしがみつき余計に泣いたから、失敗だった。


どうしたら君は泣きやむんだ?


僕は君が悲しむ姿は見ていられない。


「ねぇ、泣かないで…泣かないでよ。
あんなやつの為に泣かないでくれ。」


僕は思わず、君の顔を両手で自分の方へ向けた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ