
たまゆらの棘
第2章 燃ゆる日々
温かな湯船の中で、倫は巧妙に考えた。これからのことを…とにかくこの谷口という男に厄介になるしかないと。体を売ろう。
「俺の服で今日は我慢しろ」湯上がりの美しい倫に谷口は自分の服をあてがった。「寒い…寒いんだ…」倫はうつむいて小さく言った。
「こっち来てコタツに入れよ」谷口は完全なノンケだった。それでも倫は諦めず、ソファとベッドで別々に寝るのは嫌だとだだをこねた。「仕方ねえな。」谷口は倫の言う通りに倫を自分のベッドに入れてやった。
正直、谷口は慟哭していた。ノンケの自分がおかしな反応をしていたからだ。倫は誘惑した。「抱いていいよ」「…お前、そんなことしてるのか?俺はノンケだ。」「だって反応しているだろ」「仕方無いだろ、ほっとけ。そこは。…お前…寒いんだったな、体。…心も…」谷口は倫をしかたなさそうに抱き寄せた。「そんなことしなくていいから温めてやる」谷口の体は暖かかった。思った以上に運命の神様は倫の味方だったらしい。「…明日、話せよ。」谷口は倫の顔をじっと見つめて言った。吸い込まれそうな瞳に谷口は自分の目を閉じた。今にもその美しい倫に接吻しそうになったからだった。
「俺の服で今日は我慢しろ」湯上がりの美しい倫に谷口は自分の服をあてがった。「寒い…寒いんだ…」倫はうつむいて小さく言った。
「こっち来てコタツに入れよ」谷口は完全なノンケだった。それでも倫は諦めず、ソファとベッドで別々に寝るのは嫌だとだだをこねた。「仕方ねえな。」谷口は倫の言う通りに倫を自分のベッドに入れてやった。
正直、谷口は慟哭していた。ノンケの自分がおかしな反応をしていたからだ。倫は誘惑した。「抱いていいよ」「…お前、そんなことしてるのか?俺はノンケだ。」「だって反応しているだろ」「仕方無いだろ、ほっとけ。そこは。…お前…寒いんだったな、体。…心も…」谷口は倫をしかたなさそうに抱き寄せた。「そんなことしなくていいから温めてやる」谷口の体は暖かかった。思った以上に運命の神様は倫の味方だったらしい。「…明日、話せよ。」谷口は倫の顔をじっと見つめて言った。吸い込まれそうな瞳に谷口は自分の目を閉じた。今にもその美しい倫に接吻しそうになったからだった。
