
狼さんの腕のなか
第4章 学園生活~転校~
あたしはこのまま由紀斗くんに
着いていくと女の子達の視線が恐いだろうと
普通科の校舎に戻っていく
女の子達に紛れるようにしながら
近付いて行き由紀斗くんを追った
普通科の校舎を過ぎて
グランドを挟むと見えてきた
特進クラスの校舎
特進と言っても星城の特進クラスは
お金持ちの生徒が集まってるだけで
特別に勉強に力を入れてるわけじゃない
「由紀斗くん!」
「おせーよ」
「だってファンの子を掻き分けて
来たんだよ!?
っていうか、ファンいるじゃない!!」
嫌味なの?ちょっとカッコいいからって
