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気持ち=表す=コトバ

第2章 一言


一言だけ

呟いた

「好きだよ」

風に流されて聞こえなくなっても

それが

一番 いいのかも


今の関係が

つみきのように

壊れるんじゃないか

心の 不安は

崩れるどころか
壊れるどころか

積んでいく ばかり


一言

呟いた

「どうして」

風に流されて聞こえなくなっても

言い続けた

  声
嗄れるまで

叫んだ

届かない
一言を

心で
叫んだ

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