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北斗七星

第4章 天体観測





宮橋はやっと北斗七星から目を離してあたしを見た。




「もっと星が沢山あって、もっと空が輝いて見える所」


「へぇ…どこ?」


「忘れた」




オイ!(汗)



「分かんなきゃダメじゃん…」



「何、お前見たいの?」


「当たり前じゃん!」


「じゃあ見るか」


「はぁ?だって場所が分かんないんじゃ…」




宮橋は柵から離れて後頭部に両手を組み合わせて空を見上げた。





「景色は今でも忘れられないんだ。探せば分かるんじゃないか?(笑)」


「探せばって(笑)」




でも本当に見てみたいな


これより綺麗な夜空なんてあるのかな…?




「いつか見せてやるよ、絶対」


「絶対!?今絶対って言った!」


「なんだよ(笑)」


「約束ね?絶対だからね」


「……いいよ、約束する」



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