北斗七星
第6章 王子様
なんとか先生をあとにし、あたしと宮橋…長谷川くんも教室へ向かった。
あたしと宮橋はB組。
長谷川くんはA組だった。
あたしが教室に入ろうとしたら、長谷川くんにニコリと会釈をされた。
訳の分からないまま、あたしもつられて笑顔を見せる。
あたしは教室へ入り、既に座っていた宮橋に聞いてみた。
「ねぇ、宮橋って長谷川くんのこと知ってたの?」
「…うん、まぁ」
ん?
なんか宮橋の表情が暗い…
気のせいか?
すると、話を聞いていた紗江が目を真ん丸にして…
「えぇっ!?美緒、長谷川くんを知らないの?」
「ぇ?いや、今日会ったばかりだから…」
「ばっ……あんたバカ?」
「え?…………え?」