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第3章 影の存在と私達

あれから、4日立ち噂は更に悪い方向へと進んでいました。

何故なら今度は、名前で呼び合っている事が原因なのです。長谷川は、対して気にならないようですが、私としては気が重くなるのです。

教室、三時間目の中休み

隣の席で寝ていた彼は、欠伸をしながら起きた。

「あ、あの…」

と声を掛けると長谷川は、鋭い目付きで睨む。機嫌が悪いのは私のせいで、だから周りに聞こえないように小さな声で言った。

「り、律…」

「はぁ、聞こえないけど」

そう言って、また機嫌が悪くなる様子に私はギュッと胸の辺りを掴んだ。

「お願いします…
教室では、恥ずかしくて呼べないですよ…」

恥ずかしくて泣きそうな私に、長谷川は大きな溜め息を吐く。

「なんで、約束したよな、睦月?」

「は、長谷川君!?」

私が焦り言うと、長谷川は更に睨み付けていた。

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