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「は、はじめまして、睦月ちゃんと友達になった野原刹那です。同じ班なので、宜しくお願いしますね。長谷川君」

「ああ……」

素っ気ない態度で返す長谷川。でも、私の目には二人がとてもお似合いに映る。

美人さん同士で……

ズキンズキンっと、胸が痛くなった。

何だか急に不安になり、気付いたら私の口は勝手に動いていた。

「あ、あの私！
中垣君に伝える事があったので先に戻ってますね」

走り出した私は、モヤモヤと黒く曇った胸が痛かった。これが嫉妬で、今まで律の隣は私だけのものだと思っていた事を自覚する。

他の子が隣にいるだけで、私は苦しくなって近付いて欲しくないって思ってしまう。醜い私に気付かないで欲しい……

息を切らしながら、中垣達の場所に戻った。