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みえない鎖

第5章 始動

正気に返った事によって、今までの甘い雰囲気がほぼリセットされてしまっていた。

いつのまにか、ふらつき気味だった身体も、ふらつきが無くなっていて、普通に立てていた。

「適当にシャワー浴びてこい。身支度済んだら出る。送ってやるから」

アキも既に切り替わっている様で、そういうとゆっくりと私から離れた。



その後は、身支度を簡単に整え、ホテルを後にして、タクシーで送ってもらった。

「連絡する」という一言をアキは残して。

1人暮らししている自分の家に戻った途端、さっきのラブホテルでの行為全てが夢の中の出来事の様に感じた。

それほど、アキとの行為が私にとっては非日常なものに近かった。

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