
アリスは処女
第1章 不思議の国
「おはようございます、アリス」
「寝心地はいかがでしたか?」
「おはよう。
今日はぐっすり寝られたわ」
「朝食の準備が出来ております。
今日はパーティーが当城で行われる予定です。早めのご完食を」
「えぇ分かったわ」
ここはロイヤー城。
不思議の国と言われるこの場で
ちょうど中央にある城だ。
この城の主アリスは
優しい心と、強い正義感で
みんなからはとても慕われている。
「クリッジ、
ドレスは準備出来ていますか?」
「えぇなんとか。
姫の好みのものをご用意いたしました」
クリッジはアリスの専属執事。
『姫の言う事は絶対』
それをモットーに働いている。
何でもやりこなしてしまうクリッジは
メイドの中でもかなりの人気。
「ごちそうさまでした」
「では、姫。
お着替えに参りましょう」
「そうね。
あっフェイが来たら
言っておいて下さい。
美味しかったですと」
「かしこまりました」
フェイはこの城のシェフ長。
食事は全て
フェイを中心として行っている。
