
アリスは処女
第3章 裏の顔
「アリス嬢…急な話ですが…。
私と結婚して下さいますか…?」
「………………え…?」
ルイ王子は指輪を片手に
私の前に跪いた。
「いやっ…困りますよ…!」
「なぜ…ですか?
私に、何かご不満でも…」
「た、確かに…ルイ王子は私の初恋のお相手です…。ですが今は私の心に迷いがあります……。ですからこの様な気持ちでルイ王子と結婚しては、ルイ王子にご迷惑が掛かってしまいます……」
「私はこれほどまで、
美しい女性を知りません…!
ですから…!!」
「ごめんなさい…!
やっぱり無理です…!」
私は跪くルイ王子に
頭を下げ、急いで部屋を出た。
