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アリスは処女

第3章 裏の顔



「………ぇ……?」


嘘…、私…今………
全部…飲み込んだ………


「アリス嬢…やはり私の想いを」


『ガチャ』

「姫、ルイ王子、そろそ……!?」

「…!!!!」


クリッジ!!
来てくれた……。
やっと……やっと来てくれた……。


「な、何を…!?」

「見て分からないのか?」

「は、離れろ…!
ルイ・アルベス!
今すぐ姫から離れろ!!」

「何を言うクリッジ。
これはアリス嬢自身が望んだことだ」


違う!!
クリッジ!!助けて!!!


私はパニックで声が出せない…
   必死に訴えた…。



「アリス嬢…!!
  ……………………貴様……ッッ」


やっぱり、
クリッジは分かってくれた…。




すると、
クリッジはルイ王子に歩み寄り
『ゴツッ』力任せに頭を殴った。


「姫を傷付けたら許さない。
王子であろうが王様であろうが」

「……………………
  クリッジ・マンダ…。
  あまり調子に乗るな」




ルイ王子は舌打ちをすると
スーツを整えて、出て行った。

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