
アリスは処女
第6章 お出掛け
「少し寒くなってきましたね…」
「はい。マイリアとレイヤーは
温度差が激しいです。
只今、マイリアは10度です」
「そう…。
どうりで肌寒いと…」
「あ、大丈夫ですか?
良ければ私のジャケットを…」
するとクリッジは
ジャケットを私に羽織らせた。
「何、いい人ぶってんだよ」
「私は姫の専属執事だ。
これぐらい当たり前だ」
「ふ~ん…。本当は違うくせに。
正直に言えよ。自分の気持ち」
「それ以上言うな。
お前は黙っていろ」
「ですから、2人…口が悪いです!
それでなくても
今日は調子が悪いのですから…」
「あ!申し訳ございません!」
「すいませーん…」
全く…
2人の仲はどうしたら
良くできるのでしょう…?
喧嘩してばっかりだから
とっても迷惑…!!!
