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君がくれたぬくもり

第57章 共に




―――1年後




「陽菜、ゆっくり歩けよ!」


「も~、うるさいなぁ!」



差し出された手をキュッと掴み、車を降りる。



するとビュウッと冷たい風が頬をかすめた。




「寒くねぇか?」


「平気平気。」


「これ巻いとけ。」




岳は自分の首に巻いていたマフラーを、陽菜の首に巻いた。



そして二人、砂浜に足を踏み入れる。




時刻は午前6時前…



陽菜と岳は海に来ていた。





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