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恋人

第1章 ケータイ

「じゃあねー」

なんかガッカリ―-
「亜紀バイバイ」

「バイバイたけちゃん」

「亜紀~」

「んー?」

「バイバイ」

今日は2人で遊びたかった―

(はぁーなにひとつ起きなかった… なんでたけちゃんも来ちゃうかなー)

せっかくうちにさそったんだけどな――

「……」

何かあると思って
ちょっと……いや かなり期待してたんだけど…

(残ったのはあとかたづけか…? ジュースのみかけだし もったいなー)

ピルルルル

(えー あたしのじゃないよー どっちが忘れてったの)

ピルルルル

(公衆電話から?…あやし。…どぉしよでていいかな でちゃうよー)
ピッ

『亜紀~?』

『……桂くん?』

『うん。亜紀んトコかけよぉかまよったー』

『うんっ』

『…………』

『………』

…でも コレは……

『ちょっともってきてくれる?』

『……』

(やっぱし)

『亜紀ー』

『そっちがもどってきてっ!』

『…わかった すぐもどるっ』


!?

「……」

(えーっもどってくるよー)

(ひゃあ~っ〃)
           ピンポーン 
「亜紀トモダチーきたよー あげていーの?」

「あげてー」


キィ
パタンッ

「なんだよー スゲーくつろいでるじゃんっ」

「だってあたしん家だもん♪」

(あっ!ケータイ)

「はい」

「いじった?」

「いじってないってばよー」

「……」

「桂くん いつもたけちゃんとかとなんのハナシすんの?」

「なんでだよ」

「だってー…桂くんたけちゃんと遊んでばっかでつまんないよ」

「亜紀だってそぉじゃんっ いつも誰と遊んでんだよー」

「なんかアレだね… 変だよね?」

「2人で遊んだコトないもんね。 ……」
「…うん 2人になったら変なコトになっちゃうかもよ?」

ピルルルル

「おそっちゃうよ」
ピルルルル
ピルルルル

「……」
ピルルルル

「…なんちゃって」 ピッ
「…ん―今行くー」
……ん?
今………

「…」

「たけちゃん待たしてんだー」

「…あ そぉなの?」

「……」

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