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The Beast 〔完〕

第7章 The Beast

「隠し事をしてました」
「傷つくのが嫌でした」
やっと築いた僕だけのお城は余りに空虚で満ちていました
ある日現れた(あなた)は僕の望む全てを持ってた
僕が積み上げたレンガを容易く飛び越え触って気付いた
「悲しいぐらい冷たいね」
「ずっと寂しかったんだね」
怯えて 離れて 飾って 測って 焦って 乱れて 逃げだした!

人が紡ぎ上げた欠片達が折り重なるのを羨んでいた
孤独に作り上げた僕の(お城)
ドアを閉ざした僕のプライド

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