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夢叶う日まで

第1章 集まった21人

「あ、ひなた」
「んー?…あ、これ、ねじれ文」
「うえ、またかー」

鉛筆で、サトシの書いた文を容赦なく削っていく。

「じゃなくて。土曜日、ひま?」
「え、ビアガーデン行くんじゃないの」
「ビアガーデンなんて夕方からだろ、昼間だよ、昼間」

サトシはあたしが消した文をスッキリまとまるような言葉に書き換えようと必死だ。

「ああ、うん。暇だけど」
「ちょっと遊ばね?」
「……ふたりで?」
「いや?」
「じゃないけど」

新しく書き換えられた文に目を通して、頷く。

「うん、良いんじゃない」
「まじで!ありがと」

ニコニコと文章を読み返して、サトシは願書の本紙を取り出した。

「じゃあさ、どっか行こうよ」
「良いけど…プランは任せるよ?あたしそういうの考えるの苦手だから」
「おう」

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