Sカレっ
第14章 亜矢×久保
「亜矢、入学おめでとう」
「久保くん、入学おめでとう」
入学式の日、
あたしと久保くんは互いに微笑んだ。
「これから三年間、よろしくね」
久保くんもニコリと笑顔を返した。
「次、瀬川栄汰」
自己紹介。
瀬川……栄汰?
瀬川くん??
ウソ…
会えた…!!
「じゃあ、合宿の班決めるぞ」
「華田さんっ」
瀬川くんと仲良く話す彼女は、華田江奈さん。
同じ班だし、しかも瀬川くんが誘っていたから彼女なのかな??
「ちがうよ!!!!あんな奴!!!!」
え?
違うの?
ほんとに?
「亜矢?俺の話聞いてる?」
「あぁ、ごめんね」
久保くんは少しすねた。
でも、瀬川くんのことが頭から離れない。