Sカレっ
第6章 2日目
朝、玉木さんが起こしてくれた。
「爆睡だったね、江奈」
寝癖を手で直しながら、食堂に向かう。
「んー…だめ。あたし朝は弱いぃ~」
玉木さんに寄りかかりながら、食堂へ歩いていると、昨日あたしを蹴った女子を発見!!
玉木さんは何も知らないし、気まずい…
「…華田じゃん」
「瀬川くんに何したの??」
「……あっ…行こっ」
女子集団は足早に去っていった。
後ろを向くと、瀬川と久保くんがあたしたちの方へ来た。
「オハヨ。ねみぃ~」
瀬川は普通だ。
いつもと変わらず、馴れ馴れしい。
「江奈、寝癖あるじゃん。かわい~」
「触んないで、バカ」
「つめてーなぁ、江奈チャン」
いや、馴れ馴れしい以上に、ボディタッチが激しくなった。
今も、頭触ってきたし…
フォークダンス中も……
―――ちょっと、お尻さわらないでよ!!
―――さわってねーし。当たっただけだよん
―――死ねっ
―――グホッ 殴んなよ!!
みたいなカンジで。