Sカレっ
第7章 ピンチっ
30分前……
「早くしろよ~。江奈って案外運動ダメ??」
瀬川がとうとう、あたしのリュックを持ち、おんぶをしてくれる。
からかいながらも、瀬川はなんだかんだで優しい。
「うるっさい!!おんぶしないで!!重いし、恥ずかしいっ」
瀬川の背中の上で暴れると、瀬川はバランスを崩し無惨にも山道で派手に転んだ。
「うわっ!!んのヤロー!!!!江奈!!!!」
「なによ!!つか、あたしもあんたが背負ってたからこけたじゃない!!!!」
さっきまで仲が良かったのは何だったのやら…
玉木さんと久保くんはやれやれとため息をついた。
だって、山道歩くだけでここまで疲れるとは思わなかったんだもん!!!!
「ほら、さっさと行くぞ!バカ江奈!!」
瀬川はあたしのリュックを背負い直し、玉木さんと久保くんに追いつくよう歩いて行った。
「待ってよ!!!!もう……」
ふと視線を足元にやると、靴ひもが解けていた。
直し、立ち上がると、足が痛い。
転んだ拍子に足を挫いたみたい。
どんだけマンガな展開よ!!!!Σ( ̄□ ̄)!
ってことは……??
し―――――ん……
やっぱり!!
迷子だぁ!!!!(>_<)
でも、真っ直ぐ歩けば…
足を進めると、なんだかどんどん森の奥に行ってるような…
先生は確か、
《今回のオリエンテーリングは、宿の周りを一周する探検です。ただし、森や池がありますが、くれぐれも奥に入らないように!!ましてや迷子にはならないよう!!!!》
なりましたぁ~(*_*)
思いっきり奥に入ったし。