Sカレっ
第10章 夜
「久しぶりだね」
「うん。でも優、なんで中庭に??」
ほら、入学式の…
と、優は苦笑いをした。
「え、まだあの双子、優に付きまとってるの!??」
「し~!!付きまとうって言い方はアレだけど、ここに呼ばれちゃって…。断れなかったからさぁ」
優は相変わらず綺麗な黒髪を下ろし、毛先を意味もなく触る。
「優ちゃぁん!!!!」
「ごめんね??待った??」
デートかよ!??笑
双子ナンパボーイズは、あたしの顔を見るなり目が変わる。
『げっ』
「ハモるなよ(汗)あんたらも、いい加減にしときなよ。優、彼氏いるのに」
すると、2人は笑った。
「知ってるよぉ。でも優ちゃん可愛いし、心変わりしてくれたらいいなと思って」
「そうそう。もし心変わりしたら、俺んとこおいでよ」
双子に優しく囁かれる優を見て、羨ましいと思った。
「まぁ久しぶりの登場だし、クラス一緒なのに一文字も俺らの名前が出てこないってゆーね」
「そうそう。作者さん、僕らの名前忘れてるんじゃないの??」
そんなことありません!!!!←嘘