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それでも恋するドM娘

第5章 躰と心

「もう、許して……朝霧君……」

千紗は涙目で訴える。

しかし自分の心の中にこれでやめて欲しいなんていう気持ちが欠片もないことに千紗はとっくに気付いていた。

ただ抗う自分が容赦なく朝霧に弄ばれることを楽しんでいるだけであった。

拒むのに苛められるということに精神的な快楽を見出してしまっていた。

「まだそんなこと言って……」

朝霧もそんな千紗の心の動きを理解している。

理解した上で抗う千紗をいたぶることを愉しんでいた。

二人の性的欲求は心のつながりよりも激しく、結びついた。

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