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それでも恋するドM娘

第9章 対峙

度重なるオルガズムで脳が痺れる錯覚を覚え、千紗の頭は本当に馬鹿になったのかというくらいポーッとしてしまった。

朝霧はそんな彼女の身体を優しく洗い、濡れた身体をざっと拭き、水が滴らない程度にしてからお姫様抱っこでベッドに連れて行った。

ベッドの上で今度は丁寧に千紗の身体を拭く。

「ありがと……朝霧君……」

「遊び終わった玩具はちゃんと綺麗にしまうのが僕の癖なんだよ」

「おもちゃだなんて……いじわる……」

憎まれ口を叩く朝霧を千紗は軽く睨んだ。

優しくタオルに包まれながら、千紗はいつか心まで朝霧に支配されてしまうのではないかと漠然と考えていた。

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