テキストサイズ

それでも恋するドM娘

第14章 柔らかな刺

「おはよー、千紗ちゃん」


「お、おはよう……陽菜ちゃん」


翌朝、何事もなかったかのように陽菜は千紗に挨拶をしてくる。


千紗は動揺を出さないように冷静な顔になろうと努める。



余計なことは一切言わず陽菜は挨拶だけすると席に戻る。



それでもしばらく千紗の鼓動は速いままであった。



吊り橋効果という訳ではないだろうが、千紗は胸の高鳴りが緊張なのか、それ以外の感情なのかがわからなくなってしまう。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ