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恋のかたち

第3章 赤面喫茶

ハンカチには、彼が膣(なか)を掻き回す度に熱い吐息と小さな喘ぎが吸収されていく

だんだんと指の動きも小刻みに動かされ、意識がぼーっと何も考えられないくらいになってきた

指は次第に増え、窮屈な蜜壷ギュウギュウに入り込み、バラバラに肉襞(にくひだ)を刺激していき、優愛は抑えきれない快感に襲われ腰をピクビクとひきつらせていた

前後に出し入れをされ、速いピストンをされると、中から溢れる愛液がパンツと椅子を濡らしていた

一際大きな快感が腰から背中めがけてかけると、仰け反り緊張した身体はグッタリと彼にもたれた

荒い呼吸を肩でも繰り返した

まだ優愛のなかに止まった指は、呼吸の落ち着きと共に引き抜かれた

その引き抜く刺激にさえ、身体は反応し、一瞬ビクッと跳ねた

隣の椅子に下ろされた優愛は逆上せたような、トロンとした表情だった

彼は飲み残した、すでに水っぽくなったアイスコーヒーを、わざと椅子にかかるように零した

「うわっ!」
わざとらしく声を出すと、声を聞きつけた、先程案内してくれたウェイトレスがやってきて、ダスターとおしぼりをもってやってきた

「大丈夫ですか?お洋服ぬれていませんか?」
気遣うウェイトレスに、爽やかな笑顔で謝罪した彼

拭き終わるや否や、席を立ち、まだとろけ顔の優愛の手を引き、会計を済ませ
店を出た

それでもなお、優愛は余韻に浸りきっていて、ぼーっとしている

男は、携帯を取り出し電話を掛けた
「あぁ、榊原さん?うん、今駅前・・すぐ来てよ」
そう言ってすぐに電話を切った

優愛は膝がふらつくようで、独りで立つことが難しいほどだった

 

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