
恋のかたち
第6章 夏休み
翌朝は、自分で起き、朝食にトーストと目玉焼きを用意した
今日は目玉焼きは焦がすことなく出来た
時計は7時を回った
起きてこない秋豊・・
優愛は、秋豊の部屋のドアをノックした
返事はない
そっとドアを開ける
・・ベッドはもぬけの殻で、秋豊の姿はどこにもない
優愛は、不思議な顔で部屋を見回し、バスルームへ移動した
鍵は掛かってない
バスルームがある扉から顔を覗かせたが、ここにもいない
まさか・・トイレ?
起きてから、キッチンですごした時間を考えると、可能性はとても低い
とりあえずノックしてみて、開けてみた
・・・案の定いなかった
優愛は、少し寂しい気持ちになった
きっと、会社にでなければならなくなったんだろう
思い直して、一学期最後となる制服に着替えた
肩までの髪を櫛でとき
机に置いてあるリップに視線を落としたけどそのままにした
車で送ってくれるという話だった分、今から出ないと間に合わない
ここからだと駅まで歩いて行くのに、前の家より遠い
歩きなれない道を駅に向かって、ひたすら歩く
改札を抜け、丁度到着した電車に乗り込む
今日は、毎日乗っていたあの指定位置ではなかった。
満員に近いくらいの電車内
ドア付近で、後ろにギュウギュウ押されながら、次の駅まで耐えた
ふと、遥のことを思い出した
彼は、彼女がいるのにどうして私に痴漢を?
と考えた
今となってはもう、過ぎたこと
そして、秋豊に強引な形で抱かれたけど、あの後何もないことに安心したような、期待してるような変な気分だった
恋なのか、情なのか、迷惑なのか、嬉しいのか、期待してるのか、安心してるのか・・優愛の心境は複雑だった
気になっていた明星学院のある駅を過ぎ、無事に学校に到着した
教室内は、明日から夏休みとあって、ガヤガヤと騒がしい
泉 愛もいつもの笑顔にツインテールを揺らしながら近づいてきた
「おはよ。聞いたわよぅ、叔父様の会社危ないって?大丈夫なの?」
眉を寄せて、大きな瞳で、きいてきた
「あっ、もぅ噂になってるのかな?何とか大丈夫みたいだから・・心配しないで」
にこっと笑いながら答えた
終業式も滞りなく終わり、これから、夏休みが始まる
「連絡してねー」
と、手を振りながら執事と去っていく泉 愛を見送り
優愛は、図書館へ向かった
今日は目玉焼きは焦がすことなく出来た
時計は7時を回った
起きてこない秋豊・・
優愛は、秋豊の部屋のドアをノックした
返事はない
そっとドアを開ける
・・ベッドはもぬけの殻で、秋豊の姿はどこにもない
優愛は、不思議な顔で部屋を見回し、バスルームへ移動した
鍵は掛かってない
バスルームがある扉から顔を覗かせたが、ここにもいない
まさか・・トイレ?
起きてから、キッチンですごした時間を考えると、可能性はとても低い
とりあえずノックしてみて、開けてみた
・・・案の定いなかった
優愛は、少し寂しい気持ちになった
きっと、会社にでなければならなくなったんだろう
思い直して、一学期最後となる制服に着替えた
肩までの髪を櫛でとき
机に置いてあるリップに視線を落としたけどそのままにした
車で送ってくれるという話だった分、今から出ないと間に合わない
ここからだと駅まで歩いて行くのに、前の家より遠い
歩きなれない道を駅に向かって、ひたすら歩く
改札を抜け、丁度到着した電車に乗り込む
今日は、毎日乗っていたあの指定位置ではなかった。
満員に近いくらいの電車内
ドア付近で、後ろにギュウギュウ押されながら、次の駅まで耐えた
ふと、遥のことを思い出した
彼は、彼女がいるのにどうして私に痴漢を?
と考えた
今となってはもう、過ぎたこと
そして、秋豊に強引な形で抱かれたけど、あの後何もないことに安心したような、期待してるような変な気分だった
恋なのか、情なのか、迷惑なのか、嬉しいのか、期待してるのか、安心してるのか・・優愛の心境は複雑だった
気になっていた明星学院のある駅を過ぎ、無事に学校に到着した
教室内は、明日から夏休みとあって、ガヤガヤと騒がしい
泉 愛もいつもの笑顔にツインテールを揺らしながら近づいてきた
「おはよ。聞いたわよぅ、叔父様の会社危ないって?大丈夫なの?」
眉を寄せて、大きな瞳で、きいてきた
「あっ、もぅ噂になってるのかな?何とか大丈夫みたいだから・・心配しないで」
にこっと笑いながら答えた
終業式も滞りなく終わり、これから、夏休みが始まる
「連絡してねー」
と、手を振りながら執事と去っていく泉 愛を見送り
優愛は、図書館へ向かった
