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裏切りから始まる恋はあり?

第3章 いつもと何か違う…

なんだかんだでカラオケ到着

「なんか店員とも顔見知りだよな(笑)」
「そりゃ毎日だからね(笑)」
店員さんも笑いながら受け付けをしてくれる。
「皆さんは仲がいいんですね!」
「まあそれなりに。」
あかりが照れながら答えてる。

「隆太ぁー、4人と2人ずつどっちにする?」
私は2人がいいなぁなんて思いながら隆太の答えを待つ。
「4人!」
迷わず答える隆太。
まぁ4人でも楽しいか!って考えてるなか、
気のせいか、遼は隆太をにらんでて、あかりはよろこんでいた。


そしてカラオケ室
「あかり、バラード歌います!」
『よ!あかりのバラード最高』
とにぎやかす男子2人。 でも私は気分が乗らなかった。
「花菜元気か?」
「うん。大丈夫だよ。」
「本当か?」
さりげなく心配してくれる遼。

そんな中…
「あかり、隆太どデュエットします!」
「隆太、あかりとしまーす!」
私は思わず
「遼いいの?」と…
遼はいつもなら「あかりは俺のもんだ」って言うのに
今日は悲しそうな悔しそうな顔をしてた。

「ごめん。俺帰る。」
「遼ノリ悪いよー。私の彼氏として失格(笑)」
「うん。そうだね…」
「え…」
私は遼からただならぬものを感じて思わず
「一緒に帰る!」
と言ってしまった。
でもまぁ…隆太とあかりだったら何も起こらないか。


「ねぇ、遼待ってよ!」
「あ?花菜か。悪い、付きあわせちゃって。」
やっぱりいつもの遼と違う。
「ねぇ、遼。本当にどうしたの?何か変だよ?」
「うるせえー」
「…」
どうしたんどろう。。。
遼がこんなこと言うなんて…
「あ、ごめん。何か俺変だな(汗)
別に花菜は悪くないんだ。」
遼はそう言うと、私に背を向けた。
「お願い、本当のことを話して。力になりたい。」
「でも、花菜まで傷つけることになるんだ。」
何だろう…
でも、今は私が力にならなきゃ。
「いいよ。話して。」
「わかった。」
そして、遼はとつとつと話し始めた。


「えっ?嘘でしょ…遼の勘違いだよ…
そう言ってよ…」
遼からその話を聞いた私は涙が止まらなかった。
「なんで?」
私の中でただ溢れ出す想い。
ただ、「なんで?」という言葉だった…
一人で泣き崩れる私のそばにただ立っていてくれた遼。
その時、私の中のもう一人の私が
揺らぎ始めていた。

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