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NO VOICE LOVE

第4章 夜空の下で


2人で近くにあったベンチに腰をかけ、
旭はゆっくりと未夢の方を向いた。

「未夢ちゃん」

『?』

未夢は不思議そうに旭の方を向いた。

旭はかすかな風になびく未夢の髪の毛を
そっと指に絡ませ、梳く。

甘い香りが旭の鼻をかすめる。

『??』

未夢は夜空の下に居ても分かるくらい
顔を真っ赤にした。


君の紅くなった顔に、
俺は期待してもいいのかな?

未夢の甘い香りに酔いそうになる。

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