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恋について

第6章 ごめんね、


君みたいな人を
好きになれたら
きっと、幸せになれるんだと思うよ

君に「好き」って
言われるたび
あたしを幸せにしてくれる
んぢゃないかって
思うんだけど

君に「好き」って
言われるたび
あたしの心は他人事のように
揺らがなくて

そのたび
君につりあわない
あたしがイラつく。

あたしを思ってくれる
君の一途な心が
あたしの心を陰らして
どん底のあたしに
光を当てるけど

そのたび
あたしの幸せは
きっとこの世界中
どこにもないんだなって
思うの。

だから、ごめんね。
君の気持ちには応えられない。

あたしも悪いの。
気持ちには応えられないのに
君を遠ざけることが
できないあたしが悪いの。


あたしは、一度
愛していない人を
愛してしまったから。
もう綺麗にはなれない。

ごめんね、だからわかって。

ごめんね、

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