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恋歌

第5章 嘘



平助は私が着替えるのを待っていてくれた。



「あ、待っててくれたんだ。

ごめんね、ありがと。」


「いや、いいよ。」


優しい…な。



(嬉しいな…)



平助が手を握った。


平助の顔は曇っていたけど

すこし赤くなっていた。


「今日、一緒帰ろ。」



「…うん!!」

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