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命~タイセツサト、トウトサ~

第17章 第十七章【想い…】

~Minako~

隆弘来てくれた…

美:「んぁ…たす…けてン」

隆:「裕真…」

裕:「ごめんね?クスッ忘れられなくて」

ん?今あなたは凄く孤独の顔をした

隆:「てめぇ!!」

隆弘は、裕真とか言う男に
殴りかかった

美:「だめ!!」

隆:「!!」

裕:「(笑)君も僕に…

私は喋ってる裕真の頬に
手を添えた

裕:「君は…何をしてるんだ!!」

そう言って私の手を払おうとしたときに
私は…抱きしめた

裕:「!!!!」

皆驚いてるけど私が一番驚いてる
何でこんな事してるんだ?

美:「孤独だよね…」

裕:「!!離せ」

私にはわかる、本当に離して欲しかったら
女の力なんだから、簡単にほどけるはず
離さないってことは…離して欲しくない

美:「こんな事でしか『愛』
  伝えられないのは、孤独だよね」

裕:「お前に…お前に何がわかる!!」

そう言って私の中に無理やり入れた
 
美:「んぁ…(泣)」

裕:「泣くなよ…茉莉ぃ」

あなたは初めて弱音をはいたね

裕真の動きは止まった

美:「本当は…あの日
  茉莉さんに、告げたかったんだよね?」

私は知ってる
茉莉さんのことも、隆弘のことも
裕真のことも…
あの…海岸も

美:「でも…こんなやり方でしか  
  伝えられなかったんだね?」
 
裕真の顔はどんどん歪んでいく

美:「答えを…解ってたから…」

そう…私はあの日のことを
全部知っている…………

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