テキストサイズ

命~タイセツサト、トウトサ~

第2章 第二章【おかまっ!!?】

~泉木~

こんなん言ってくれる人
初めてや、みんな、
バカにしてきたのに

泉:「グスッ・・・」

美:「どっどうしたの?」

泉:「ううん
  嬉しいの、そんな風に
  言ってくれるひと、初めてだから・・・」

美:「羨ましいよ、私なんか・・・」

そう言った美成子は、
俯いたまま、泣いていた

泉:「どうしたの?」

美:「私・・・」

泉:「ん?」

美:「私・・・、いじめられてるんだ・・・」

えっ!
こんないい子なのに?

泉:「うん…」

美:「ジュースかけられたときに
  『慣れっこだ』って言ったじゃん
  水欠けられてたから慣れっこだったの」

そう言いながら
泣いてる美成子を見てると・・・

美:「先生に、言っても
  『自分にも原因がある』 
  って言われるし
  お母さんに言っても
  『自分でかいけつしろ』
  って言われるし、、、
  私・・・どうしたらいいのかな?」

泉:「うーーーん、
  やり返したったらいいのよ!!」

私がそう言うと
美成子は、笑っていた

美:「はははっ(笑)
  お母さんがさ、、病気で入院してんだ
  お父さんは、仕事で家にいないし
  お姉ちゃんは、ぐれてて、
  朝から夜まで、一日いないし
  ずーと、一人なんだ」

泉:「そっか、
  じゃぁ、ここに遊びにこればいい 
  いつでもおいでニコッねっ!!」

美:「いいの??
  こんなんがいて、迷惑じゃない?」

泉:「そんなわけ無いじゃん
  ねっ!!郁、璃木!!」

郁:「おんっ
  いつでもこい!!」

璃:「待ってるよ!!」

美:「ぅわわわわん(泣)」

泉、璃、郁:「はははっ(笑)」

ギュッ

美:「ありがとっ
  ほんまにありがと」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ