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命~タイセツサト、トウトサ~

第9章 第九章【真犯人】

~郁~

今日は病院に行く日だ

郁:「失礼しまーす」

今日はひとりだ
かぁちゃんと、とぅうちゃんわ
仕事に行ってる
どっちも社長で忙しいのは、しかたないけど
寂しいよな…

先:「んーー、だいぶ進行してますね…」

!!

先:「このまま行くと、また入院ですね」

郁:「はい…」

またかよ、もぅマジで耐えられねぇ

先:「でわ、お母さん達と
  入院の手続きしにきて下さいね」

郁:「はい…」

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帰ってる途中に無性に
美成子に会いたくなった

郁:「美成子…」

俺は死ぬのか?美成子を残して
そんなの嫌だ美成子(泣)

そう思っていたらいつのまにか
美成子の家の前にいた

美:「郁?」

美成子!!

俺は駆け寄り抱きしめた

ギュッ

美:「!!どうしたの?」

美:「とりあえず
  いえはいろ?」

ガチャ

美:「ただいまーー!!
  ここにおいとくよ?
  部屋にいるからご飯出来たら呼んで」

タンタンタン

美:「どうぞ?」

美成子の部屋にはいるの久しぶりだ
相変わらず…汚いでも、美成子らしい
黒と白で統一されている部屋はまるで
男の部屋かと思う

郁:「…」

何を話したらいいか解らない

美:「どうしたの?」

郁:「俺…」

美:「ん?」

郁:「また入院する事になった」

どんな顔するだろうな

美:「ん…戻って来るよね?」

郁:「わかんねぇ、だいぶ進行してるって」

美:「いつものように、笑って喋ってよ
  何でそんな泣きそうな顔するの?」

もぅ、会えないかも知らない

郁:「俺ら…もぅ別れよっか」

違う!!俺はこんな事言いに来たんじゃない

美:「え!!嫌だよ(泣)」

郁:「ごめん、これから先美成子の
  傍にいる自信がない
  俺より大切にしてくれる奴と
  つき合え? 
  俺らは幼すぎた」

美:「嫌だよぉ(泣)」

郁:「じゃぁ、帰るな」

美:「いやだ!傍に居るって約束したのに…」

俺は何も言わず部屋を出た…

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