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涙が出るほど好きだよ

第7章 気持ちを知りたい



私は私より少しだけ高い将生の顔を見る。


「な、なんで木田…」


「お前、好きだろ」




「えっあっそんなわけないじゃん!」

私は慌てる。


「お前も木田と一緒で演技
 下手だな。」



「……………………」


将生にばれてた。
ってことは木田にもばれてる!?


「好きなんじゃないの?」


「…ばれてるの?私の気持ち」


「さあね」



「どうしよう…」


自分の気持ち知られるのは
すごく恥ずかしいし怖い。


今私は中学1年生で子供。

高校生くらいになったら
素直に「好き」と簡単に言えるかもしれない。


けど今は凄く勇気がいる。
本当は好きなのに
自分は好きじゃないと認めない人もたくさんいる年代だと思う。


私は…


「将生、どうしてしってんの?」



「見てたらなんか分かった。」

「将生、木田に教えちゃった?」


「……教えてねーよ
 本当に」



「よかったあ」



すごいホッとした。
またこれからも普通に喋れる。

将生が見てるとこだったら
ちょっと無理だけど。


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